読書
怖い絵という本のシリーズがある。作家でドイツ文学者でもある中野京子さんという方が著者で、彼女はこの本を通じていくつもの西洋絵画を紹介している。 怖い絵 (角川文庫) 作者:中野 京子 KADOKAWA Amazon どの絵も、美しかったり素晴らしかったりする。た…
「あなたの中に、多くの才能がねむっている」という、なんとも耳に優しいコンセプトて書かれた、オタキングこと岡田斗司夫先生の本の感想です。彼が2005年に出した「プチクリ」を最近読み返しました。 ちなみにプチクリとはプチ・クリエイターの略。プロ…
四捨五入すれば50という年になった身として思うこと、それはなるべく「頑張る」ということから遠くにいたいという気持ちでいっぱいなことだ。新学期だから新たな気持ちとかは全く湧いてこないし、新しいことやしんどいことなんかはできるだけやりたくない。…
残業100時間超、残業代ゼロ、過労死認定も困難にー裁量労働制 先行事例から知る本当の怖さ(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース [裁量労働制] [社会] ぼんやりとしかわかっていなかったけれど、もっと法律の勉強をしていかなくてはいけないと、いい年をしてア…
日本やアメリカ、イギリスは1980年代以降、新自由主義(ネオリベラリズム*1)の考え方を経済政策に取り入れるようになりましたが、その結果起こったのが格差社会です。こういった状況を踏まえて書かれた本が、橋本治著の「たとえ世界が終わっても」なのです…
ひとくちにロマンス小説とくくっても、実際はかなり幅があるのは確かだ。小説家の中には、ペンネームを分けて傾向を変える形で書き分けをしているやり方をする人がいて、その中でも特に愛読しているのがジェイン・アン・クレンツ、またの名をアマンダ・クイ…
たまには読んでいる本について書いてみようと思うのだが、私の読書傾向はかなり偏っている。社会学関係と、それとは全く別にロマンス小説というか、いわゆる「ハーレクイン」を読むことがほとんとだ。 ハーレクインといえば、大富豪とウエイトレスが、偶然(…
久々に本の感想を書いてみる。 女オンチ。 女なのに女の掟がわからない (祥伝社黄金文庫) 作者: 深澤真紀,とんぼせんせい,(対談)古市憲寿 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2016/02/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 深澤真紀さんという…
魂心Tシャツ いや、人生は気合だね。(LサイズTシャツ黒x文字白) メディア: ウェア&シューズ この商品を含むブログを見る 先週から今週にかけて、公私ともどもとにかく慌しく過ごしており、ブログを更新するところまでなかなかたどり着きませんでした。よく…
最近になってミステリーに少々興味が出てきたので、遅まきながら(というか大変に遅いのですが)TVドラマ化もされたこのシリーズを読んでみました。 実は2冊目までの感想としては本格的なミステリーというものはこういうものなのか、といったところです。…
はてなのブロガーの「はしごたん」さんが出版した電子書籍です。 kuroihikari.hatenablog.com まずは出版おめでとうございます。流通する本の形まとめたことに敬意を表します。 ブログタイトルのポエムという表現に関してですが、彼女自身が自分をポエマーだ…
久しぶりの京極夏彦の本。8編からなる怪談(?)というのかな...。 眩談 (角川文庫) 作者: 京極夏彦 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2015/11/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る これはまぁ何というのか、“面白くて、おススメ!”と…
ジャーナリストで作家の手嶋龍一氏の本で、『ブラックスワン降臨』からの改題だそうだ。“ブラックスワン”というのは1697年にオーストラリア大陸でブラックスワンー漆黒の白鳥が発見されて以来、ありえないことが現実になることの隠喩(メタファー)なのだそ…
ここのところ色々忙しくてブログの更新をさぼり気味だったので、ちょっと気合いれなくては...。 私の趣味としては読書という大きい柱があるのだけれど、ここ1,2年その読書に妙な傾向が出てきている。その傾向というのは、特に楽しくもないのだけれどこの…
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫) 作者: 米原万里 出版社/メーカー: 角川学芸出版 発売日: 2004/06/25 メディア: 文庫 購入: 27人 クリック: 141回 この商品を含むブログ (186件) を見る 2006年に惜しくも病気でお亡くなりになってしまったので…
のっけからはっきりと書いてしまうのだけれども、世の中の人をセンスがある人とない人の2つに分けたのならば、私は間違いなくセンスがない人の国に住んでいる。しかもわりと古い国民だね。 まだ若かりし日にそれなりに頑張ってはみたものの、「アレ、もしか…
前回とは全く趣向を変えた本を 人魚は空に還る (創元推理文庫) 作者: 三木笙子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2011/10/28 メディア: 文庫 クリック: 3回 この商品を含むブログ (9件) を見る この本は、著者である三木笙子さんという人にとってのデビ…
楽しくない読書体験 まだ1月の半ばだというのに、2016年は落ち着かない年になりそうな雰囲気である。(おもに芸能ニュース関係だけれども) 早々に予想してしまうが、今年はきっと後から思い返すとあそこが変わり目だったな、という年になるような気が…
人生の耐えられない軽さと重さ 娘がトレース台*1を自作していた。(この人はとにかく絵描いているか動画を作っているかニコニコ動画を見ていることがほとんど)材料はALL100均ショップで購入し、手先が器用なので、あっという間に完成させていました。娘曰く…
複雑な世界を生きるということ news.livedoor.com 大晦日の夜、ドイツで4番目の大都市であるケルンで1000人以上の若い男性が暴行事件を起こした。しかしマスコミによる報道は4日になるまでされなかったということが判明した。 ドイツに入った難民は10…
でもこのエッセイを読んでいるとこの又吉と言う人は、相方の綾部よりもずっと我が強い人なのではないかな?と感じた。かなりゆるぎなく自分があるタイプなので他人に流されないというか、他人と交わる気がないというか。それは作家として悪いことではないし…
仕事に関して決めなくてはいけないことがあり、プレッシャーに耐えかねているために読書に逃避。そしてそんな私にぴったりな本というと京極夏彦氏のこれです。 文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫) 作者: 京極夏彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/09/05 …
金井美恵子さんの本の表紙にも使われていました。(本は読んでないけれど) 「私達は自由よ」という言葉は、当時彼女は書いた言葉であることが作品集の中で彼女自身によって述べられています。 あぁ、そうか!この作品はとても自由な気持ちで創ったのだろう…
yuriyuri.hatenadiary.com 私がほそぼそと書いているこのブログにおいては、この記事の反響がかなりあったことにビックリしている。どちらかと言えばどころか、けっこうに暗い話なのだが、これより前に書いた記事で yuriyuri.hatenadiary.com この父親の葬…
「不思議の国のアリス」を生み出した国から来た21歳の背の高いブロンドの女性が、アリスが迷い込んだ不思議の国よりももっと見通しのきかない、著者が「黒い迷宮」と名前をつけたトウキョウに吸い込まれるように消えてしまった現実に起こった事件。 ルーシ…
でも彼は、そんなこと言ってしまうと実際何かをはじめようとする気持ちそのものに強いブレーキをかけてしまうのではないか!と考えたわけです。そして「自分の目標に合ったそこそこのレベル」でも色々なことは楽しめるんじゃないかと思ったわけですね。これ…
2人ともチェコスロバキアに対して特別な思いがあり(特に佐藤さんはチェコ神学者のフロマートカの研究を生涯のテーマと掲げているくらいだ)五木さんが「プラハの春」の現場の遭遇していたりと思っていた以上に二人には共通部分があるらしい。 いつも対談本…
これは311以降の世界というのは少々違うような。佐藤さんは「この本を読んでファシズムについて書く」ということを課題にしていました。この本は確かに特定の出来事に対する比喩ではなくて、作者はもっと漠然とした得体の知れないモノについて書こうとし…
後鳥羽上皇の 桜さく 遠山鳥の しだり尾の ながながし日も あかぬ色かな <桜が咲いている ずーと見ていても飽きないな> という歌の方が好きなんですよ。
モノローグとは演劇において一人の俳優が演じる芝居で、ダイアローグは対話、対談ということなのだが、男性の本の印象はモノローグを強く感じる。台の上から大勢の人々に語りかけるイメージ。女性の本はもっと少人数の人々本によってはかなり限定した個人を…