たいていのことは20時間で習得できる、らしい
アメリカンな本
タイトルに惹かれて読んでみた本。
中身はまさにタイトルのまんまですね。そんな著書が挑戦したものとしては、
ヨガ・プログラミング・タッチタイピング・囲碁・ウクレレ・ウィンドサーフィン
の6つです。
別の本による研究結果で明らかにされたことでは、何かに対してプロのレベルまで達するのには、平均1万時間、本気で練習する必要があるとのこと。
- 作者: マルコム・グラッドウェル,勝間和代
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/05/13
- メディア: ハードカバー
- 購入: 14人 クリック: 159回
- この商品を含むブログ (136件) を見る
でも彼は、そんなこと言ってしまうと実際何かをはじめようとする気持ちそのものに強いブレーキをかけてしまうのではないか!と考えたわけです。そして「自分の目標に合ったそこそこのレベル」でも色々なことは楽しめるんじゃないかと思ったわけですね。これを彼は「超音速スキル獲得法」と言っています。この発想は何かアメリカ人っぽい陽気さが感じられるので、私は好きです。
ところで「超高速スキル獲得法」とは?
習得したいスキルをできるだけ小さいパーツに分解し、重要なものを見極め、意識的に練習することによって物事を習得する時の必要十分な能力を手に入れるというプロセスのことだそうです
1. 分解ースキルをできるだけ小さな「サブスキル」に分解する。
2. 学習ーそのサブスキルについての十分な知識を得る。
3. 除去ー練習の邪魔になるマイナスの感情を取り除く。
4. 練習ーそののち、20時間の練習を行う。
実は前段階が非常に重要だということですね。これには結構納得させられました。特に3番の除去はちょっと盲点!最初から「できるわけないじゃん」とか思っていると、そもそも何ともなりようがないのは、言われてみれば当たり前です。
そんなこんなしながら著者が様々な「初めて」に挑戦するのは正直微笑ましいし、もしかしたら私もできるんじゃないの♪と思ってしまったりする。(でも私はどんな大金を目の前につまれようともウィンドサーフィンだけはやりたくないです、個人的に。全世界のウィンドサーフィン愛好者の皆様および興味をお持ちの皆様には失礼とは思いますが)
しかしながらウクレレ挑戦編などでは、とにかく人前でのお披露目の日を先に決めてしまうという無謀さを発揮し見事成功させるなど、単純に著者スゲー!な展開もあります。つられてウクレレありなんじゃないとグーグル先生に「ウクレレ 初心者」を聞いてしまった私。影響されるにもほどがあるのだけれど、この本を読むとついその気になってしまいそうでした。
ページ数のわりにはするする読めてしまう楽しい一冊です。