ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

現実主義な私が日々心に浮かぶことを、ゆるゆると書いていく

楽園はどこにあるのか?ー「賢者の戦略」佐藤優、手嶋龍一

複雑な世界を生きるということ

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大晦日の夜、ドイツで4番目の大都市であるケルンで1000人以上の若い男性が暴行事件を起こした。しかしマスコミによる報道は4日になるまでされなかったということが判明した。

ドイツに入った難民は100万人を超えており、そのほとんどは男性だ。難民は今なお増え続けている。このケルンでの事件は、ドイツのメルケル首相が「難民を無制限に受け容れる」という政策が引き起こした、ある意味予想されていた問題である。無制限の難民の受け入れは明らかに政策としての無理があるのだ。では国境を越えてくる難民たちをどうすれば良いのか?(実は私は全く分からない)

ドイツは何も国際平和を願って難民を受け容れているわけではなく、難民に給付する支援金がGDPの拡大そのままにつながっていくこと、長期的な視点で考えて難民に対する職業訓練が将来的にドイツの産業の成長を担っていくであろうというソロバンをはじいて難民を受け入れている。しかし民族も背景も違う人種を受け容れるということは、経済や国際社会でも立ち回りなどの問題をクリアしても(できてはいないのだが)共存のためにはその前に大きな“治安”という問題が横たわっている。

私達が生きているこの21世紀の世界はあまりに複雑だ。難民の問題も私自身きちんと理解できているとはとても言い難い。複雑な問題を単純化して理解しようとしたとたん、それは元の問題とは少し違うことになってしまう危険性を含んでいる。

このドイツのケルンでの事件も、“EUにおけるドイツの占める立場”に対する理解が必要であるし、そもそも、「自由と平和と民主主義の実現」という旗印のもとに生まれたEUを理解していなくてはいけない。(全然知らないけれど)

 

賢者の戦略 (新潮新書)

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 ドイツのことを知りたいと思って(というかいいことが書いてあるはずと思って)読んでみたのだが、あまり書いていなかった。とりあえずドイツとロシアの関係は良好らしい。プーチン大統領メルケル首相の間には切っても切れない絆があるらしい。その他知らなくては判断がおぼつかないことがあり過ぎたのが分かってめまいがする。(というのが正直な気持ち)

世界は複雑だ。どこにも逃げ場所(楽園)なんてない。