ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

現実主義な私が日々心に浮かぶことを、ゆるゆると書いていく

ひたすらに娘を甘やかしたという話(完結編)

 

ひたすらに娘を甘やかしたという話 - ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

(続)ひたすらに娘を甘やかしたという話 - ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

今回はこの2記事の顛末について、書いていこうと思う。

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結果として娘は、辛くも落第を逃れることができた。「本当に心配だったんだから(笑)」みたいな余裕は1ミリもなく、昨日の土曜日に最後の英語課題を提出し終わったところだ。まだ進級が確定といわれていないが、国語1つ、英語2つ、数学2つ、計5つの追加課題と、数学追試のミニテストを2つ受けて(正確には受けさせてもらって)いるので、まぁ大丈夫だと思う。その他の点の低かった教科は、これまでの娘の態度を加味して先生の好意で成績にゲタをはかせてもらったらしい。

実は先週の面談の際、もし進級できなくても東京でまだ募集している高校はあるということを知らされた(各校の編入締め切り一覧表のプリントつき)。多くの高校では3月15、16日が締め切りなので、昨日の時点で学校から何も連絡がないことからすると娘はなんとか進級できると思う。

しかしあまりのストレス+プレッシャーのせいなのか、娘の体調が思わしくない。胃がやられたので胃薬お飲ませていたらなんとか痛みは治まったのだけれど、与えられた課題をこなしているうちに、今度は胃でない部分(腸?)が痛いと言い出した

ちなみに私もとうとう胃をやられて、胃薬のお世話になっているのが現状。でも私がつぶれるわけにはいかないので、今週も引き続き前と同じように娘をあやしては課題をこなすのを応援していた。高校生の数学や英語なんて難しくて教えてあげられないので、傍にいてやるしかできないのが現実なのだけれど。

試験中は殺気立っていたけれど、私自身は何だかもうあきらめの境地に達している気さえする。これが今の現実なのだから、とにかくできることをするしかない。

娘に「○○は素晴らしい母親を持って、羨ましいよ」と私が自分で言っている。ただし何でこんなに娘に対して献身的にサポートできるのかに関しては、少々込み入った部分があることは確かだ。これらの娘に対してのサポートは、私と実母の関係がスムーズとは言いがたいことからきている。

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私は母親を形容する表現として、右のモノを左に移して、もしくは左のモノを右に移して何かを成し遂げたような気になるという言葉で説明することが多い。彼女は起こった問題に対して役に立つような決断したり適切な提案したりができるわけではなく、いろいろトンチンカンなことを言って何かを成し遂げたつもりになってしまうタイプだ。もちろん一切役にたっていないわけではないのだが、決して本人が思うほどでない。特に娘にかける言葉に関しては、彼女の言葉が娘をイラつかせることが多い。しかし私が間に立ってどうダメなのかまで説明するのも大変だし、説明したとしてもすねて機嫌が悪くなる可能性も高い。そもそも母親に込み入った話をすると、電話の向こうで話に飽きている雰囲気が伝わってくることもよくあるのだ。

おそらく私は娘に10代で私自身が得られなかった精神的なサポートをすることで、私自身の思春期に満たされなかった心のすき間を埋めているのではないかと推測している。しかしそういった私の言動は、実母に対して何ともいえない複雑な気持ちを抱くことに繋がってしまうのを止められないことも確かだ。そしてこれが、心理学でいうところのダブルバインド*1な状態であることも自分で理解している。では娘を放りだせるのか?といえば、それもできない。この場合の救いとしては、娘は母親としての私を物凄く信頼してくれることだろう。しかしこういった割り切れない心情を娘が理解してくれるほど成長した事実は喜ばしいのだが、「ママ、いろいろ大変そう」と言われてしまったことに関しては、人生における矛盾と皮肉を感じてしまう。

ちなみに娘とお祖母ちゃんの関係は、私がしっかり間に入っているのでそんなに悪くない。しかし2人が上手くいっている大きな原因の一つに「孫に関して、責任を取らなくてもいい」という実母側の事情があることも(母が自覚しているのか否かはあやしいけれど)たいへん大きいと思う。

結局私自身、自分の揺れる気持ちをコントロールしたいとまでは思わないが、時々もてあましていることも事実なんだろう。

昨日娘に、「試験そのものは上手くいかなかったけれど、その後のリカバリーに関しては本当に良く頑張ったね!」と彼女の努力を褒めた。娘は嬉しそうにニコニコと笑っていた。

 

 

yuriyuri.hatenadiary.com

 

*1:2つ以上の矛盾を含んだメッセージを受け取ることで、板ばさみになること