ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

現実主義な私が日々心に浮かぶことを、ゆるゆると書いていく

2回目の入院が終わって思うことーポンコツ日記

折り合いをつけるとか、つけないとかに関して

1回目の2ヵ月に渡る入院生活の中で、つらつらとあーでもない、こーでもないと頭と心のあちらこちを使って、現状をこねくり回していた。
感情側の言い分として言えることは、あの入院でどん底までいったということ。自分が患った大腸がん、しかも肺と肝臓に転移していてステージⅣ(ただし末期ではない)という現実、しかもストーマ(人工肛門)になったことは、普通に考えて、頭がおかしくなるよ。耐えられない。
事実、当時書いたメモにも、"耐えられない"という言葉が、何回も出てくる。抗癌剤治療による副作用のきつさも、それに輪をかけた。大の大人が、まともにトイレもいけなくなるくらい動けなくなるって、まず恐怖しかない。自尊心も傷つくし。 しかし私の性格的に、がんなんかに負けないとかはならなかった。私は勝ち気でも負けず嫌いでもないのだ。 そもそもがんは人じゃないから、競い合うものでもなかろう。じゃ、どう考えたかというと、これまでの自分とは違う人になったんだと思うことにした。それが考え方として、一番着地するのに無難な気がする。ビジネスでいうところの、ソフトランディングってことだね。 今までとは違う人になったんだから、前みたいにあれができない、これができないとか言っても意味がないんだよってね。


なんで違う人になったか? 理由は頑張って数えればいくつもあるんじゃない?体を酷使したとかさ。実際そうだつたし。だから仕方ないとしか言いようがない。どんなにわめいても、過去に戻れるわけもないし。

ただ胸の中にどうしようもなくわきあがる、寂しい気持ちは持ち続けておこうと思ってる。マイナスの感情とはいえ、その寂しさは私のもの、私だけのものだから。それでいいんじやないかな。今のところ。