ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

現実主義な私が日々心に浮かぶことを、ゆるゆると書いていく

現代のリスクマネジメントについての話

 

正社員の待遇下げ、格差是正 日本郵政が異例の手当廃止:朝日新聞デジタル

高校生の娘がちょっと公務員的な未来を考えてるみたいだけれど、手のひらクルーがありそうなので親としては反対しとこうと思った。多分私みたいな親が、これから増えるだろうな。

2018/04/13 19:12

 上記の事柄に全然関係ないようで、私の中ではがっちり関連してくることとして少子化問題がある。少子化がいいとか悪いとかには全く関係なく、現代の若者はそもそも子供という存在に慣れていないということが気になるのだ。つまり子供という存在に慣れていないからこそ、子供自体にいい感情を持つことが難しいんじゃないかと思うのだ。

 

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娘の学校行事を聞いていると東京の学校では、学年の横割りではなく縦割りのグループを作って年齢の違う子供同士を馴染ませる試みが当たり前に存在している。ただしうちの娘は、特に一学年下の子達と交流するのがめちゃくちゃ苦手で「あいつ等ムカつく!」とブツブツ文句が多い。まぁうちは一人っ子で親戚づきあいもほとんどないため、近い年齢の子達との付き合いに慣れていないのも関係しているだろうな。

縦割り交流の話を聞いていると、学年を超えた付き合いが上手い子と下手な子にはけっこうな差があったりする。しかも必ずしも長子だから下の子の扱いが上手いというわけではなくて、どちらかといえば上に兄弟がいる子の方が何をするにも慣れているらしい(特にお兄ちゃんのいる次女はテキパキしている)。しょうがないので娘の文句を聞いてやりながら、ひとりひとりときちんと話せば気の合う子が絶対いるから!とアドバイスしておいた(実際面白い子がいたようだ)。

こうしたことから何となく想像できるだろうが、うちの娘は人間関係が器用なタチではない。そういうことを踏まえて将来どうするかなんてこと話しながら安定という意味で公務員も考えていたのだが、(郵便局は公務員ではないにせよ)公務員的な人生の危うさをひしひしと感じるようになって選択肢から消してしまった。ある日(まぁ前振りはあるだろうが)給料体系が変わるなんてことが起こったら、とてもじゃないけれど納得できないだろうし。

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少子化なので今の親は少ない数の子供を大切に育てているし、娘の友達の話を聞くと今の子達は私たちが子供の頃のように兄弟やいとこ同士で派手にケンカをすることも少ないように感じる。これからも政府が手のひらクルーみたいなことをする可能性があるのならば、わが子を守りたい親は冒険なんかさせないだろう。上記のニュースのように正社員の手当てが政府の号令ひとつでなくなってしまう時代に、親はますます大事なわが子を囲い込んでいくと思う。子供はその安全さや快適性から離れることを怖がってしまい、自分が子供を持つどころか結婚することも冒険と考えるんじゃないかと予測してみた。

わが子に関しても、「(絶対欲しくないわけじゃないが)子供は(あんまり)欲しくない」と宣言されている。「とにかく自分ひとりの時間と空間がないと、耐えられない」そうだ。彼女は、プレッシャーにも弱いしね。

 

でも彼女にとっての危険な冒険ともいえる結婚に関しては、絶対にしたいそうだ。結婚していない叔父さん・叔母さんと接するうちに、いろいろと思うところがあったらしい。

 

「危険」のイラスト

 

これからますます少子化が進むことは予測されているけれど、原因としては「お金がない」ことが挙げられている。それはもちろんその通りなのだろうけれど、今の時代を生きる若者にとってお金うんぬんというよりも、子供を持つこと自体が喜びではなく予測できない大きなリスクを抱え込むことになるんだろうなと強く感じる。そして大事なわが子がそう考えるのなら、親としては余計なリスクを持たせたくないと孫をあきらめる人もいるだろう。

なんて面倒くさくて難しい時代が来たのだろうと、ため息が出てしまうよ。