ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

現実主義な私が日々心に浮かぶことを、ゆるゆると書いていく

私達は自由よー岡上淑子作品集

コラージュ作家の岡上淑子さんの作品集で「はるかな旅」という本が出版されていることを知りました。

 

はるかな旅: 岡上淑子作品集

はるかな旅: 岡上淑子作品集

 

 私はシュルレアリスム*1に興味があるのですが、その中でもコラージュ*2が好きで、この岡上さんという人の作品は面白いなぁと思っていました。でも彼女は文化学院という洋裁学校の生徒さんだったころ終戦後の一時期しか作品を作っていなくて、数点の作品しか見たことがありませんでした。

 

このようにまとまった形で作品が見られてとても嬉しいです。

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

 金井美恵子さんの本の表紙にも使われていました。(本は読んでないけれど)

「私達は自由よ」という言葉は、当時彼女は書いた言葉であることが作品集の中で彼女自身によって述べられています。

あぁ、そうか!この作品はとても自由な気持ちで作ったのだろうということが、端々から伝わってくるのです。私がコラージュを好きな理由も同じですね。コラージュの作者による「世界はこう見える、こう思える、私はこんな風に感じる」という真摯な気持ちが作品から溢れてくるのが感じることができる気がするのです。

 

でも一番好きなシュルレアリストはやっぱりルネ・マグリットですけれどね。

 

yuriyuri.hatenadiary.com

 

 

*1:日本語では「超現実主義」と訳される。シュルレアリスムではフロイトの精分析を導入している。技法として自動記述やコラージュが挙げられる。

*2:ばらばらの素材(新聞の切り抜き、壁紙、書類、雑多な物体など)を組み合わせることで、例えば壁画のような造形作品を構成する芸術的な創作技法である。