ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

現実主義な私が日々心に浮かぶことを、ゆるゆると書いていく

周りをぐるぐるするだけについての話

雨が降るたび、寒くなっていく季節が来た。
微妙に寂しくなるような、ならないような…。

変な印象を受ける本を読んだ。

ラッセンとは何だったのか? ─消費とアートを越えた「先」

ラッセンとは何だったのか? ─消費とアートを越えた「先」

何だったのか?とタイトルにあるわりには、論点がはっきりしないまま終わってしまう。クリスチャン・ラッセンが、美術的には認められていないのだけは理解できた。

この本にラッセンについての文を起稿した人々は、素人の私からすると、分かったような分からないようなことばかり書いている。

ラッセンは一般の人々にとって、手を出しやすいのは確かで、ラッセンのイルカの絵なんて、誰しもどこかで目にしているだろう。
ポスター ラッセン ドルフィン シンフォニー TX-1849

美術、特に現代アートに携わる人々は、ラッセンのことがどうにも気にいらないようで(確かにアートというには、あまりに分かりやすい)、皆でラッセンの周りをぐるぐると周っているように思えて仕方なかった。


まあこんな感じでグイっとこられても
無限の網―草間彌生自伝 (新潮文庫)

美術として価値があったとしても、知識があんまりない人にしたらわりーと怖いし。



何のジャンルについて書くにしても、好きなものについて書くより、嫌いなもの、もしくは苦手で受け入れ難い部分を持つものについて自分の感じるモヤモヤ感を他人に分かるように説明するのは、非常に困難であるらしい。


理解できない (GUSH COMICS)