ところでロマンチックを知らせる回覧板は、いつごろ回って来るのか

現実主義な私が日々心に浮かぶことを、ゆるゆると書いていく

読書

読書三昧な日々

佐藤優さんの本。これはフランスの経済学者トマ・ピケティの書いた「21世紀の資本」に対する反論というかたちで書かれた本で、佐藤さんといえばマルクスなのですが、そのマルクスの書いた資本論を読み解くためにどんな本を読んだらいいのかなどが書かれて…

Q 子どもをご褒美で釣ってはいけないのか?ー「学力」の経済学

学力を統計学のデータの観点から読む本です。 「学力」の経済学 作者: 中室牧子 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日: 2015/06/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (20件) を見る Q 子どもをご褒美で釣っては…

わりとどうでもいい発見について

オシャレ感とは何か? 私は基本、スターバックス派ではなくドトール派である。(まぁ貧乏なせいもあるけれど)コーヒーの味がそんなに変わるとも思えないのに、わざわざS,M,Lではなくて、ショートとかラージとかもしくはマグカップかどうかをレジで聞かれて…

イギリスの持つ排他性とそれに伴う寛容についてープラハの憂鬱

、「イギリスは人種問題に関して寛容なというか、無関心な面を持ち合わせていて住み分けがなされている」のだそうです。だからこその出会いなのですが、佐藤さんとマストーニ氏の間では、非常に知的で奥深い対話がなされます。 異邦人として生涯を終えること…

続・梅と私と和歌

「新古今和歌集」のスターな藤原定家 また、梅です。しつこいですね、すいません。 yuriyuri.hatenadiary.com ということで、今週のお題である「行ってみたい時代」は、鎌倉時代です。そして橋本治曰く、文学青年であり、おたくでもあったという源実朝と会い…

梅と私と和歌ー橋本治による古典解説

ところでこの実朝の詠んだ和歌で、 わが宿の梅の初花咲きにけり 待つ鶯はなどか来鳴きぬ *私の家では最初の梅の花が咲いた。鶯を待っているんだけれど、どうしてだろう、来て鳴かないんだ という歌があります。印象としては「寂しい歌」で梅は咲いたけれど…

リアリティは人を救わない-魍魎の匣(はこ)*追記あり

鉄のハコに入った、手も足もない美しい少女とそのハコを抱いて旅する男。 そんなことありえないのに、私は本に書かれた二人(?)の儚い姿を、鮮やかに思い浮かべることができる。何一つ羨ましくはないはずなのに、自分のまぶたの裏に見えるその光景に、胸を…

私とあなたの間の○○について

TVと私の現在ここ数年TVを見なくなってしまったにもかかわらず、TVガイドとかテレビブロスとかは必ず目を通す。TV Bros (テレビブロス) 2015年9月12日号作者: 東京ニュース通信出版社/メーカー: 東京ニュース通信発売日: 2015メディア: 雑誌この商品を含む…

溺れる前のマルクス

の前に読むピケティ 21世紀の資本作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (109件) を見る は、難解すぎて私にはム~リ~ということで まんがでわかるピケティの…

周りをぐるぐるするだけについての話

雨が降るたび、寒くなっていく季節が来た。 微妙に寂しくなるような、ならないような…。変な印象を受ける本を読んだ。ラッセンとは何だったのか? ─消費とアートを越えた「先」作者: 原田裕規,斎藤環,千葉雅也,大山エンリコイサム,上田和彦,星野太,中ザワヒデ…

嗤う20世紀ー橋本治と私(下)

私は大人になるとは、自分の限界を認めることではないかな、と考えています。 こう考えるようになったのは、橋本さんの影響です。(やっと繋がったよ) 私は橋本さんみたいに能力があるわけではないから、どんなに頑張っても出来ないことは出来ない。 そして子…

この先には何もないのくらい知ってるー『ここは退屈迎えに来て』

前回の記事が暗いことが自分としては引っかかってしまい、何か明るい題材はないものか?と後味の良い本を ここは退屈迎えに来て作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/08/24メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 100回この商品を含むブログ (…

明日が本当に来るなんて、誰が決めたの?

今の時期からは、夕方から夜になるのがどんどん早くなる。仕事帰りに最寄りの駅に降り立つと、辺りはすっかり薄暗くなってしまっている。 少し物悲しい気持ちになるような、ならないような。私の中で、センチメンタルな季節にしっくりくる映画。わたしを離さ…

マグリット!!字と絵の関係について

映画を観たことなのですが、これにマグリットの『囚われの美女』がモチーフ的に使われており、なんかガーンと音が聴こえそうなくらいの衝撃を受けて、以来絵画に詳しくもないくせに、好きな画家はマグリット‼と言うようになりました。 勿論マグリット展にも…

夏が終わる

台風が秋を連れて来る。 夏が終わり、秋の気配がするこの季節が、一年で一番好きだ。 個人的には、(好きな人には申し訳ないのだが)2月と8月は存在しなくてもかまわないくらいに思っている。 極端に暑いとか寒いとかが、非常に苦手なのだ。 特に8月に関して…

表に見えてるものが全てではない

やっと読み終わった。安倍官邸の正体 (講談社現代新書)作者: 田崎史郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るなかなか読み応えのある本で、安部首相に対する見方がまるで変わったと思う。 もとから私の…

続・ところでロマンチックを知らせる回覧は、いつごろ回って来るのか問題

多少しつこい気がしないでもないが、私とロマンチックとの関係を自分なりに追ってみようと思う。 まあざっくり言えば、もうちょっと何とかならないかな自分?という単なる個人の願望である。 おそらく私が好きな本の中で一番ロマンチックなものと言えば、 こ…

良い人なのか、悪い人なのか、それが問題だ!

獄中記 (岩波現代文庫)作者: 佐藤優出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/04/16メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 93回この商品を含むブログ (39件) を見る というのはウソで、佐藤さんは博覧強記の上に、凄まじい経験をしている人なので、良い人なのか悪…

ドトールなうーTwitterやってないけど

そのまんまの意味です。 さっきまでスマホをいじって、日曜日の夕方のぬるーい感じを味わっていたのですが、そろそろ読書でもするか!と 安倍官邸の正体 (講談社現代新書)作者: 田崎史郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/12/17メディア: 新書この商品を…

お勉強マンガについて

昨日に引き続き、マンガでわかる~シリーズについて マンガでわかる行動経済学 (サイエンス・アイ新書)作者: ポーポー・ポロダクション出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2014/12/16メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る ロシアのことが…